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中国国家知識産権局が2020年年報を発表

編集部

中国国家知識産権局は2020年年報を発表した。2020年に中国で受理された三種の専利(特許、実用新案、意匠を指し、以下「専利」という)出願件数は5,194,154件であり、そのうち、中国国内出願人よりの出願は5,016,030件あり、外国出願人よりの出願は178,124件あった。以下は、該年報からの抜粋である。

専利出願の受理件数について

2020年に中国で受理された特許出願の件数は149.7万件で、2019年より6.9%成長し、そのうち、中国国内出願人よりの出願は134.5万件で、全体の89.8%を占め、前年比8.1%増加し、外国出願人よりの出願は15.2万件で、全体の10.2%を占め、前年比3%減少した。また、2020年に受理されたPCT国際出願は7.2万件で、成長率が18.6%に達し、そのうち、中国国内出願人よりの出願は6.7万件であった。さらに、PCT出願の中国国内への移行件数は10.1万件で、成長率が0.8%で、そのうち、特許案件の移行は10万件で、実用新案の移行は966件であった。

一方、2020年に中国で受理された実用新案は292.7万件で、前年比29%増加し、受理された意匠は77万件で、前年比8.3%増加した。

専利審査について

2020年に中国で実体審査または形式審査で結果が出された三種の専利が452万件超え、前年比20%増加し、そのうち、特許は112万件で、実用新案は263万件で、意匠は77万件であった。2020年、特許の平均審査期間は20ヶ月まで短縮され、高価値の専利の審査期間は14ヶ月に短縮された。特許出願が早期審査を請求してから査定までの平均期間は6カ月以下であった。

2020年に中国で許可された特許の件数は53万件であり、前年比17.1%増加し、そのうち、中国国内出願人よりの出願は44.1万件で、全体の83.1%を占めている。一方、2020年に中国で許可された実用新案は237.7万件で、成長率が50.2%にも達し、許可された意匠は73.2万件で、成長率が31.56%に達した。

有効な特許の所持量について

2020年末までの、中国での有効な特許件数は305.8万件で、2019年より14.5%成長し、そのうち、中国国内の特許権者が所持している案件は227.9万件で、全体の74.5%を占め、外国特許権者が所持している案件は77.9万件で、2019年より4.6%成長した。

復審と無効審判

2020年に中国で受理された復審(拒絶査定不服審判に相当し、以下「復審」という)請求の件数は5.5万件であり、前年比1.2%減少し、審決された案件数は4.8万件であり、前年比28.9%増加した。また、専利復審案件の平均審決期間は14.1ヶ月であり、そのうち、原査定が取り消された案件は48.3%を占め、拒絶査定を維持した案件及びその他の案件は51.7%を占めている。一方、2020年に中国で受理された無効審判請求の件数は6,178件で、前年比2.7%増加し、審決された案件数は7,144件で、前年比34.1%増加した。また、無効審判請求の平均審決期間は5.9ヶ月で、審決された特許案件の中に、全部無効された案件は25.3%を占め、部分無効された案件は14.9%を占め、権利を維持する案件は59.8%を占めしている。審決された実用新案の中に、全部無効された案件は39.2%を占め、部分無効された案件は18.2%を占め、権利を維持する案件は42.6%を占めている。審決された意匠案件の中に、全部無効された案件は46%を占め、部分無効された案件は1.1%を占め、権利を維持する案件は52.9%を占めしている。

 

資料の出処2020年中国国家知識産権局年報

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