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中国知財局:2020年の専利関連統計データ

編集部

中国国家知識産権局は2020年全国知識産権局の局長会議において、「中国の主要知的財産権の指標は予想の通りである」との発表を行った。以下は、該会議において公表された関連情報からの抜粋である。

専利について

2020年に中国で許可された特許の件数は53万件であった。2020年末までの、中国国内(香港、マカオ、台湾を含まず)における有効な特許は221.3万件であり、即ち、人口1万人あたりの特許所有量は15.8件であった。また、受理された国際PCT専利出願は7.2万件であり、そのうち、中国国内の出願は6.7万件であった。

一方、2020年に登録された実用新案は237.7万件であり、登録された意匠は73.2万件であった。

又、専利復審の審決件数は4.8万件であり、昨年度と比較すると、1年間で28.9%増加し、一方、無効審判の審決件数は0.7万件であり、34.1%増加した。前述の統計データによると、以下の事情、つまり、2020年、高価値の専利の審査期間は14ヶ月に短縮され、特許の平均審査期間は20ヶ月まで短縮されたことが反映されたものと言える。又、2020年の末まで、中国国内の有効な特許における、維持期間が10年以上のものは28.1万件となり、有効な特許の合計量の12.3%を占め、2019年に比べて、1%上昇した。

なお、有効な特許を持つ中国国内の企業は24.6万社であり、昨年度より3.3万社増加し、そのうち、ハイテク企業は10.5万社であって、それらの企業が持っている有効な特許は92.2万件で、中国国内企業が持つ有効な特許の合計量のほぼ6割を占めている。

知的財産権の保護及び運用について

2020年に、全国知的財産権システムによって処理された専利侵害紛争行政裁定案件は4.2万件を超え、それにより、知的財産権による保護への社会満足度の数値がはじめて80点を超え、80.05点となった。なお、2020年における、中国の専利、商標の質権融資のプロジェクトは12,039項目があり、年間増加率は43.8%であった。また、質権融資の合計金額は人民元2,180億元に上り、年間増加率は43.9%であった。

◎訳注:参考用用語対応表◎

 

中国語

相当する日本語

1

専利

特許、実用新案、意匠を含むもの

2

復審

拒絶査定不服審判

 

資料の出処:

1. http://www.gov.cn/xinwen/2021-01/25/content_5582334.htm
2. 中国国家知識産権局による2021年第1四半期の記者会見(中国国家知識産権局、2021年1月22日)

  

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