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受賞率7.4%の台湾「2020年国家発明創作賞」に、弊所クライアントが金、銀賞を受賞

 


台湾経済部知的財産局(経済産業省特許庁に相当)により、2年ごとに主催される「国家発明創作賞(National Invention and Creation Award)」の2020年度の受賞リストが公開された。知的財産局のデータによると、資格審査に合格した583件の専利(特許、実用新案、意匠を含む)作品のうち、43件が厳正な審査の結果、選抜された。その内訳を見ると、発明賞(対象:特許)における金賞が6件、銀賞が20件で、創作賞(対象:実用新案、意匠)における金賞が5件、銀賞が12件含まれている。なお、今年の受賞率は過去最低で、わずか7.4%である。

そんな厳しい競争を勝ち抜いた43件の専利作品のうち、発明賞の金賞、銀賞それぞれ1件と、創作賞の金賞1件の計3件が、弊所の代理したものである。以下、その3件の概略を掲載する。

発明賞金賞――打撃力制限及び振動緩和装置
(受賞者:施瑞源。特許登録番号:I611882

本発明は、本体と、打撃部材と、弾性部材を有し、該本体は、一端に結合穴を備える結合部が設けられると共に、他端に握持部が設けられ、該打撃部材は、本体の結合部に移動可能に取り付けられ、該弾性部材は、該本体の結合部と該打撃部材との間に設置され、該打撃部材に当接させて該打撃部材を該結合部に対して移動可能にする、打撃力制限及び振動緩和装置である。

該結合部と打ち部との間に該弾性部材を設置することにより、反力に対して跳ね返りを遅らせたり、振動を減少させる効果を生じることができ、かつ打撃力を継続的に打撃を受ける対象に作用させ、騒音やエネルギーの消耗を減少させ、振動を緩和すると共に、高安定性を保つことができ、調整が簡単な打撃力制限及び振動緩和装置を提供することができる。


創作賞金賞――調理器具
(受賞者:陳献楨。意匠登録番号:D195062

本創作の調理器具は、鍋部と、焼き皿部とを有し、焼き皿部は、鍋部の前側に接続され、鍋部と共に矩形を形成し、鍋部は、高さが焼き皿部の高さより高い。鍋部の開口と焼き皿部の開口のそれぞれには、外側へ突出する環状フランジが設けられ、鍋部の環状フランジは、下方に延伸して焼き皿部の環状フランジに接続し、かつ、両方の環状フランジの底面は、面一にされている。本創作の調理器具の底面において、鍋部と焼き皿部の接続部から上方へ向けて溝が凹設され、該溝は、鍋部と焼き皿部の接続部に沿って本創作の調理器具の両側に延伸し、外部に連通する。

 


発明賞銀賞――真空溶接炉
(受賞者:廣化科技(3S Technology Co., Ltd.)。特許登録番号:I651148

本発明の真空溶接炉は、本体を有し、該本体に真空装置及び、少なくとも1つの伝動機構を有し、該伝動機構によりパワーコンポーネントのリードフレームを、本体の送入端から送出端へ移動させることができ、該パワーコンポーネントのリードフレームを真空装置に対応するように移動させると、該真空装置は、パワーコンポーネントのリードフレームを真空チャンバーに収納し、該パワーコンポーネントのリードフレームに溶かした半田内のガスを排出して空気穴を減少させることにより、溶接構造の強度を強化し、硬化した半田の抵抗を低下させ、溶接品質を向上させるとの目的を達成する。

 

 

より詳しい情報については、弊所までお問い合わせ下さい。または、台湾知的財産局のウェブサイト(繁体字中国語)をご参照下さい。

 

 

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